ホームトレーニー必読!ぜったい後悔しないマシン選び!!
Vol.2 マルチタイプのマシンを選ぶ際のポイント
ホームトレーニングを行なう場合、最も頭を悩ませるのはスペースの問題だ。限られた自宅の中にどう器具を揃えるか……。それなら、今回紹介するような1台で多くのエクササイズを行なえるマルチタイプのマシンが最適だろう。これだけで全身のエクササイズが行なえるのだから。しかし、どれも同じように見えるマルチタイプのマシンだが、細かく見ていくと違いがある。そしてその違いが、トレーニング効果に大きな影響を及ぼすこともあるのだ。そこで今回は、マルチタイプのマシンを選ぶ際のポイントを紹介していく。

1)
どんな種目ができるのか
どれも同じに見えるマルチタイプマシンだが、実は行なえるエクササイズには違いがある。例えば、チェストプレスを行なうアームのスタートポジションを変更しローイングもできるもの、プレスだけでなくバタフライもできるものなど、それだけでバリエーションが増えるので事前によく確認しておこう。

2)
マシンの安定感
通常、マルチタイプのマシンはウェイトスタック式(マシンに重りが装備されていて、ピンで重量設定を変更する形式)がほとんどだ。ガイドレール上を重りが移動するわけだが、本体フレームの強度が弱ければグラついてしまう。本体フレームの強度は、フレーム材自体の厚みや角の太さ、溶接の方法によって左右される。マシンの安定感が悪いとトレーニングに集中できないばかりか、ケガなどの危険性も伴う。これはカタログ等では分からないポイントだ。ホームマシンは決して安い買い物ではないわけだから、できればショルームなどに足を運び、試してみることをお勧めする。

3)
ショールームでの試し方
実際に、ショールームでのマシンの試し方の注意点として、軽いウェイトだけでなく、中重量やフルスタックでの使用感も確認したほうが良いだろう。軽いウェイトではスムースに動いても、重くなると引っかかりがある場合もある。また、フルスタックで動かすことによりそのマシンの本当の安定感がわかる。もし一人ではフルスタックで動かせない場合は、店員さんを呼んででも二人がかりで動かそう。

4)
ここで差が付くチェックポイント

シート高は調整できるか
マシンでのトレーニングにおいては、自分に合ったポジションで動作を行なうことが非常に重要である。合わないポジションでトレーニングを行なえば、効果が半減するだけでなく、ケガ危険性も高まる。シート高を調節できれば、自分の身長に合った位置でのトレーニングが行なえる。シート高が調節できるマシンはあまり多くはないが、非常に重要なポイントだ。

レッグエクステンションのカムの有無
マルチタイプマシンでは脚の種目として、レッグエクステンションを搭載しているものが多い。このレッグエクステンションフレームに、ケーブルを巻き取る構造のカムの有無によって、負荷の掛かり方が大きく変わってくる。カムがあることによって、スタートからフィニッシュまで、安定してムラなく負荷がかかるのである。

チェストプレスアームは、スタートポジションを調節できるか
胸の厚さ、肩の柔軟性によって、同じチェストプレスでもスタート位置(深さ)がトレーニーによって異なる。また、マシンによっては、アーム位置を変えることにより、シーテッドローができるなどトレーニング種目のバリエーションも豊富になるものもある。

種目の変更は簡単にできるか
種目を変更する際に、アームを伸ばしたり収納したり……と、あまりにも調節する箇所が多いとトレーニングすることが面倒になってしまう。多彩な機能のマシンは確かに便利だが、肝心なのはトレーニングを“継続”することなのだ。

オプションは何があるか
アームカール用のバー、キックバック等に使用できるアンクルストラップなど、オプション品が多ければ、トレーニングのバリエーションもそれだけ多くなる。

5)
スペースを確認
カタログに記されているマシンの寸法は通常“設置寸法”である。実際にトレーニングを行なう場合、マシンの周りに若干のスペースがなければ、動作に支障を来たしてしまう。マシンの周りにどれだけスペースを取れるかまで計算にいれて検討しよう。また、ショールームで見るのと、実際に自宅で見るのでは、全く感じる大きさは異なる。自宅ではショールームよりも圧迫感は大きくなる。高さにも注意が必要だ。例えばラットバーは“揺れる”ものなので、蛍光灯などが近いと危険である。設置してからでは遅いので、あらかじめ入念に検討しておこう。

6)
設置について
マシンを安定させるため、床にラバーマット等を敷くことをお勧めしたい。フローリングの床であっても、ラバーマットを敷いておけば傷がつくのも防いでくれる。

マルチエクササイズマシンはこちらです。

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